2016/10.16 ジャンダルム 3163m
「いやあ、しかしジャンダルムすごいよね」
「行ってみたいよね。」
「ねー。」
「行っちゃう?」
「うーん。どうしよう。」
「・・・とりあえずちょっと近くまで行ってみよっか?」
『衛兵』に捕われた。
奥穂より先のこのルートは破線、ヴァリエーションルート。
まずはガレ場を下り始める。
そこに難関「馬の背」
とりあえずここを下ってからどうするか決めよう。
こんな感じで下る。
ちょっと正気の沙汰じゃない。
ぐっと近づくジャンダルム。
頂上に人が見える。
ああ、あそこに立ちたい。もう止まらない。
絶壁の下り。浮き石と落石の超危険地帯。
そしてロバの耳へ。一転して垂直の斜面の登り。
ここで胸に下げていたカメラをザックにしまい込んだ。
少しでもリスクを下げたい。
アドレナリンがドクドクと出ている。
振り返るとこんな感じ。
どこに道があるんだ?
本体の基部に着いたとき、押さえきれない感情が腹の奥から漏れ出た。
オオオオオオ。
最後の傾斜を登りきるとそこには天使が。
この場所に似つかわしい、黒い天使。
ジャンダルム登頂。
裏銀座が全て一望できる。
この時点でお昼の12時。
チラッと頭をかすめる。
(あれ?どう計算しても下山の時間が足りない・・・)
しかし、そんなことは今はどうでもいい。
黒部五郎岳と薬師岳。
来年きっと行くからな。
帰り道、ウマノセで振り返ると、ジャンダルムの頂上で叫び声を上げるハイカーが小さく見えた。
下山開始して、ここで現実と向き合う事になる。
我々が車を止めている沢渡駐車場に戻るには最低でも18時に上高地についている必要があるが、涸沢まで降りテントを畳み、横尾に到着した時点ですでに17時であった。
このまま強行しても上高地に20時。
ゲームオーバー。
不本意ながら横尾でもう一泊し、翌日早朝、深夜降り出した土砂降りの雨の中、三時間かけて上高地まで歩く。
自分はテントが雨漏りしてほとんど寝れないわ、 友人HDは会社に遅れるわと、冒険のツケはいろんな形で回ってきたのだが、最後、お互い幸せいっぱいの笑顔で駐車場で別れた。
いくつか犠牲を払ったとしても、あのジャンダルムに登ったという事が嬉しかったのだ。
「いやあ、しかしジャンダルムすごいよね」
「行ってみたいよね。」
「ねー。」
「行っちゃう?」
「うーん。どうしよう。」
「・・・とりあえずちょっと近くまで行ってみよっか?」
『衛兵』に捕われた。
奥穂より先のこのルートは破線、ヴァリエーションルート。
まずはガレ場を下り始める。
そこに難関「馬の背」
とりあえずここを下ってからどうするか決めよう。
こんな感じで下る。
ちょっと正気の沙汰じゃない。
ぐっと近づくジャンダルム。
頂上に人が見える。
ああ、あそこに立ちたい。もう止まらない。
絶壁の下り。浮き石と落石の超危険地帯。
そしてロバの耳へ。一転して垂直の斜面の登り。
ここで胸に下げていたカメラをザックにしまい込んだ。
少しでもリスクを下げたい。
アドレナリンがドクドクと出ている。
振り返るとこんな感じ。
どこに道があるんだ?
本体の基部に着いたとき、押さえきれない感情が腹の奥から漏れ出た。
オオオオオオ。
最後の傾斜を登りきるとそこには天使が。
この場所に似つかわしい、黒い天使。
ジャンダルム登頂。
裏銀座が全て一望できる。
この時点でお昼の12時。
チラッと頭をかすめる。
(あれ?どう計算しても下山の時間が足りない・・・)
しかし、そんなことは今はどうでもいい。
黒部五郎岳と薬師岳。
来年きっと行くからな。
帰り道、ウマノセで振り返ると、ジャンダルムの頂上で叫び声を上げるハイカーが小さく見えた。
下山開始して、ここで現実と向き合う事になる。
我々が車を止めている沢渡駐車場に戻るには最低でも18時に上高地についている必要があるが、涸沢まで降りテントを畳み、横尾に到着した時点ですでに17時であった。
このまま強行しても上高地に20時。
ゲームオーバー。
不本意ながら横尾でもう一泊し、翌日早朝、深夜降り出した土砂降りの雨の中、三時間かけて上高地まで歩く。
自分はテントが雨漏りしてほとんど寝れないわ、 友人HDは会社に遅れるわと、冒険のツケはいろんな形で回ってきたのだが、最後、お互い幸せいっぱいの笑顔で駐車場で別れた。
いくつか犠牲を払ったとしても、あのジャンダルムに登ったという事が嬉しかったのだ。
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