大峰奥駈道 Day2

 2017.4/27~5/2 大峯奥駈道2日目 

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早朝4時、まだ外は真っ暗だが人の気配で目が覚める。
場所が場所なだけに おっかなびっくり外を覗くとテントの真横にトレランランナーが座っていた・・・


テントをたたんで門の中に足を一歩踏み入れるとそこは女人禁制の世界。
結界と名がつくところを初めて歩く。
6時20分遅めの出発。


大きな岩をいくつも根に絡めて倒れた巨木。
トレイルを塞いでいるものも含め、異常に倒木が多かった。


今日も快晴。キツツキが木をつつく音を聞きながら順調に進む。


洞辻茶屋を通過。営業は5日後くらいから。
茶屋に張られたうまそうなメニューが恨めしい。


なぜか手ぬぐいコーナー。


茶屋の前後に立派な不動明王。
さすが修験道。有難い神仏がゴロゴロとある。
今回見かけたものには全て手を合わせ願掛けする。
が、願いが多すぎるのもあり中々先に進まない。


山上ヶ岳の手前の行場。


もちろん修行はパス。


標高は1700m付近まで上げてきた。


古道らしい素晴らしいトレイル。
思わず唸る。


立派な宿坊が立ち並ぶ様が目に飛び込んできた。
山頂まであと少し。
洞辻茶屋から一緒になった76歳の地元の方から色々お話を聞きながら歩を進める。


標高1719m。
山上ヶ岳山頂にある大峰山寺に到着。
ここは大峯奥駈道を開いた役行者を開祖とする寺であり、大峯奥駈道の修験道の聖地だと説明書きにあった。
ここで一度大休憩を入れる。

女人禁制のこの場所だが、何年か前にこの禁制を強引に破って 入山した女性が数人いるらしい。だから汚れてしまったのだと地元のおじいさんは言っていた。
この素晴らしい場所に女性だからという理由で立ち入ることができないというのはあまりに不平等だろう。
しかし、1300年間宗教的伝統を守り続けてきた地元の方や信仰者の気持ちを顧みれば強引に結界を破る行為はただの身勝手にも思える。
答えの出ない難しい問題だけど、仮に男子禁制の山があった場合、自分ならば伝統を守る選択をするだろうなぁ。


子笹の宿に到着。今回のトレイルを通して1、2を争う美しい場所でした。


龍神がなんとかと書いてありました。
神様の種類が多すぎて覚えられない・・・


梵字が彫刻された金属板。


美しい自然と神仏に囲まれてまるであの世にいるみたい。


子笹の宿は水量豊富な水場。
雪解け水が冷たくて美味しい。


阿弥陀の森で女人結界を抜ける。
さあ、いつでもこい山ガール。


たまに見かける、なんてことない場所に置かれた木札。
どういう意味を持つのか知りたかったけどそれは今もわからないまま。


知的にも肉体的にも心地よい刺激がありすぎて楽しくて仕方がない。
体調も今までになく良いのがわかる。


KRさんも前回の雲取山で痛めた膝を警戒しながらの行動だが、痛みもなく順調そう。
あっさり踏破できちゃうのかも。


行者還小屋へ向かう途中、鹿の親子と出会う。
この旅で出会った最初で最期の動物。
鹿以外に出会った四つ足は大量のトカゲのみ。


行者還小屋に到着。
今夜はテントを張らずに小屋の二階部分を借りて宿泊。
夕食は尾西のアルファ米のチキンライスとドライフードのクリームシチュー。
今夜はビールは無しなのでカフェオレにウイスキーを垂らしていただく。
炭酸が飲みたい。KBが担いできたコーラを分けてくれた。
コーラこんなにうまかったっけ?


KRさんも後半疲れを見せたけどとても頑張っている。
ここまでは順調。
明日は日本百名山八経ヶ岳。そして難関、釈迦ヶ岳へ。

3日目

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