2017.4/27~5/2 大峰奥駈道道三日目 二日目はこちら
小屋泊は出立の準備が楽だ。
今までで一番早い朝5時に行者還小屋を出発。
歩き出してすぐ、真っ赤な太陽が顔を出した。
今日は長い1日になる。
八経ヶ岳 山頂手前の登りは残雪で埋まっていた。
こんなに雪が残るのはかなり珍しいことらしい。
不甲斐なくワンちゃんに追い抜かれる・・・
弥山小屋に到着。
今日(4月29日)から営業とのこと。
ということは・・売店が開いている!
コーラとカップラーメンにありつけた。
うまい、美味すぎる。
売店で奥駆Tシャツを購入して早速着用するKRさん。
シブすぎ。
左は今日で下山するKBのザック。
名古屋の外国の方がやってるガレージブランドKS Ultralight Gearのもの。
右は自分のOMM Mountain Mover。今回のパックウェイトはスタート時、水2L入れて14、5kgといったとこ。
弥山小屋から30分ほどで今回の最高標高である八経ヶ岳山頂。
ゲット。最低限の目標は果たして一安心。
同じタイミングで登頂されたご夫婦の奥さんが、この山で日本百名山全山制覇達成とのこと。皆で拍手でお祝い。
20年程かかったそうです。
自分はこれで34座目。
まだまだケツが青いです・・・
この山頂から20分ほどの分岐で二泊三日の行程を終了して下山するKBとお別れ。
ここからはKRさんと二人PT。
遥か彼方に見える釈迦ヶ岳。今日はあそこを超えるところまで進む予定。
八経ヶ岳を超えていきなり道が厳しくなった。
眺望が良い場所に出て足を止めると 完璧な猫耳を発見。
愛猫のことを思い出してしんみり。
途中休憩した小屋で出会った単独女性ハイカーにちょっと怖い話を聞いた。
その方の知り合いで山上ヶ岳の女人禁制を破った女性がいたらしい。
入山者が少ない冬を狙って結界を破ったとのこと。
だが、その女性はその後北アルプスを登っている最中に滑落して死んでしまったらしい。
PTで行動してたのに途中一人だけ違うルートを進み出して滑落したとのこと。
その不思議な行動と結末に「祟り」みたいなものを感じずにいられなくゾッとした。
延々と歩き続ける。
三日目ともなると、疲れがかなり貯まってくる。
ここにきてKRさんのスピードがガクンと落ちる。
貴重な水場、鳥の水 。
チョロチョロですがちゃんと出ていました。
遠くに見えているのに進んでも進んでもなかなか近づかない釈迦ヶ岳。
この三日間ずっと天気が良かった。
山でこの天候はむしろ奇跡。いつ崩れてもおかしくはない。
遠くに黒い雲が見えた。
そして恐れていた雷音が鳴り響く。
足が重いKRさんをせっついてどうにか釈迦ヶ岳の取り付きに到着する。
いつのまにか上空は黒い雲に覆われていてポツリポツリと雨が降り出す。
このタイミングで雨か・・・岩場が濡れて危険度が増す。
重い足に鞭打つけれども釈迦ヶ岳の登りは鎖場の連続で、今までの道とは数段上の難しさ。
急な斜面は一日歩き通した僕たちの残り体力を、急ピッチで削っていく。
さらに岩の上に例年ならないはずの残雪があり、危険な迂回を強いられる。
雨の勢いは急激に増す。
わずかに雨を遮る樹林を見つけてレインパンツとザックカバーを装着した。
濡れた手がかじかむ 。寒い・・さっきまで暑くて汗だくだったのに。
担ごうとしたザックに白いものが積もっている。
いつのまにか雨が霰に変わっていた。
・・・何なのこれ?
まるでお釈迦様に試練を与えられているみたいだった。
喘ぎながら山頂を見上げると雲が一瞬切れ、合間に青空とお釈迦様の背中が見えた。
その光景に鳥肌が立つ。
いろんな思いと感情が頭の中をグルグル回りながら山頂へ。
我々が山頂に到着するや否や、すごいスピードで消えていく雲。
何が起こっているのだろう。
遠く今日踏んだばかりの八経ヶ岳が顔を出した。
周辺はあっという間に青空に。
ああ、やっぱり神様っているんだな。
なんとなく知ってたけど。
「あんなに遠くから歩いてきたんですねぇ。」
KRさんも嬉しそうに何枚も写真を撮っていた。
高揚して会話は弾み、昔インドのブッタガヤで一緒に過ごした時の話になった。
その思い出話をするのにこれほど似つかわしい場所はないだろう 。
とても幸せな時間を過ごして後、深仙ノ宿小屋まで降り三日目を終了した。
四日目
小屋泊は出立の準備が楽だ。
今までで一番早い朝5時に行者還小屋を出発。
歩き出してすぐ、真っ赤な太陽が顔を出した。
今日は長い1日になる。
八経ヶ岳 山頂手前の登りは残雪で埋まっていた。
こんなに雪が残るのはかなり珍しいことらしい。
不甲斐なくワンちゃんに追い抜かれる・・・
弥山小屋に到着。
今日(4月29日)から営業とのこと。
ということは・・売店が開いている!
コーラとカップラーメンにありつけた。
うまい、美味すぎる。
売店で奥駆Tシャツを購入して早速着用するKRさん。
シブすぎ。
左は今日で下山するKBのザック。
名古屋の外国の方がやってるガレージブランドKS Ultralight Gearのもの。
右は自分のOMM Mountain Mover。今回のパックウェイトはスタート時、水2L入れて14、5kgといったとこ。
弥山小屋から30分ほどで今回の最高標高である八経ヶ岳山頂。
ゲット。最低限の目標は果たして一安心。
同じタイミングで登頂されたご夫婦の奥さんが、この山で日本百名山全山制覇達成とのこと。皆で拍手でお祝い。
20年程かかったそうです。
自分はこれで34座目。
まだまだケツが青いです・・・
この山頂から20分ほどの分岐で二泊三日の行程を終了して下山するKBとお別れ。
ここからはKRさんと二人PT。
遥か彼方に見える釈迦ヶ岳。今日はあそこを超えるところまで進む予定。
八経ヶ岳を超えていきなり道が厳しくなった。
眺望が良い場所に出て足を止めると 完璧な猫耳を発見。
愛猫のことを思い出してしんみり。
途中休憩した小屋で出会った単独女性ハイカーにちょっと怖い話を聞いた。
その方の知り合いで山上ヶ岳の女人禁制を破った女性がいたらしい。
入山者が少ない冬を狙って結界を破ったとのこと。
だが、その女性はその後北アルプスを登っている最中に滑落して死んでしまったらしい。
PTで行動してたのに途中一人だけ違うルートを進み出して滑落したとのこと。
その不思議な行動と結末に「祟り」みたいなものを感じずにいられなくゾッとした。
延々と歩き続ける。
三日目ともなると、疲れがかなり貯まってくる。
ここにきてKRさんのスピードがガクンと落ちる。
貴重な水場、鳥の水 。
チョロチョロですがちゃんと出ていました。
山でこの天候はむしろ奇跡。いつ崩れてもおかしくはない。
遠くに黒い雲が見えた。
そして恐れていた雷音が鳴り響く。
足が重いKRさんをせっついてどうにか釈迦ヶ岳の取り付きに到着する。
いつのまにか上空は黒い雲に覆われていてポツリポツリと雨が降り出す。
このタイミングで雨か・・・岩場が濡れて危険度が増す。
重い足に鞭打つけれども釈迦ヶ岳の登りは鎖場の連続で、今までの道とは数段上の難しさ。
急な斜面は一日歩き通した僕たちの残り体力を、急ピッチで削っていく。
さらに岩の上に例年ならないはずの残雪があり、危険な迂回を強いられる。
雨の勢いは急激に増す。
わずかに雨を遮る樹林を見つけてレインパンツとザックカバーを装着した。
濡れた手がかじかむ 。寒い・・さっきまで暑くて汗だくだったのに。
担ごうとしたザックに白いものが積もっている。
いつのまにか雨が霰に変わっていた。
・・・何なのこれ?
まるでお釈迦様に試練を与えられているみたいだった。
喘ぎながら山頂を見上げると雲が一瞬切れ、合間に青空とお釈迦様の背中が見えた。
その光景に鳥肌が立つ。
いろんな思いと感情が頭の中をグルグル回りながら山頂へ。
我々が山頂に到着するや否や、すごいスピードで消えていく雲。
何が起こっているのだろう。
遠く今日踏んだばかりの八経ヶ岳が顔を出した。
周辺はあっという間に青空に。
ああ、やっぱり神様っているんだな。
なんとなく知ってたけど。
「あんなに遠くから歩いてきたんですねぇ。」
KRさんも嬉しそうに何枚も写真を撮っていた。
高揚して会話は弾み、昔インドのブッタガヤで一緒に過ごした時の話になった。
その思い出話をするのにこれほど似つかわしい場所はないだろう 。
とても幸せな時間を過ごして後、深仙ノ宿小屋まで降り三日目を終了した。
四日目
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