2017.4/27~5/2 大峯奥駈道四日目 三日目はこちら
四日目歩く釈迦ヶ岳から行仙の宿までのトレイルはとても美しい道。
この旅のボーナスタイムの一つ。
三日目の最後で相当疲労が溜まったKRさんから四日目の行程を緩めて欲しいとの要望があった。
初心者がここまでの行程を歩いてこれたことが奇跡に近い。
しかし熊野本宮までの走破という目標があるし、それにはタイムリミットもある。
色々考えた結果、行仙の宿までの予定を持経の宿までの行程に縮めることにした。
今日の午後は丸々休養となる。
深仙の宿の小屋は三人程しか泊まれないらしい。
テント場は広いがそれなりに風の影響を受ける地形。
しばらく歩くと太古の辻へと出た。
そこには南奥駆道の看板。
しばし眺める。
これより後半戦。
朝のひんやりとした澄んだ空気。時折柔らかく風が吹く。
今、紀伊山地のど真ん中にいて、同じペースを保ちながら無心で歩いている。
東京での日常が遠い世界のように思える。
日常が非日常になり、非日常が日常になる。
あそこ行ったらそんな瞬間があるのですかね?なんて話していたけどやっぱりそうなった。
今回の縦走では獣とほとんど出会わなかった。
だからなのか木と鳥の印象が強く残った。
古い木、変わった木はどれだけでもあり、いちいち足を止めて見ていたらキリがないのだが、それでも足が止まる不思議な木がある。
一枚写真を撮ってもらった。
片側は枯れて別の植物の青い蔦が這い、片側は生きていて新芽が息吹いている。
KRさんはやはり足が重い。
前日は夕食もあまり喉を通らなかったみたいだ。
途中何度もすれ違った単独行のハイカー。
以前北奥駆道を走破しておりその続きを歩きに来たそう。
感じのいい人ですれ違うたびに挨拶をしているうちに親しくなり、あれこれ話を交わすようになった。
この出会いのおかげで、後に我々は救われることになる。
午後12時半、持経の宿に到着。
そのまま今夜の宿とする。
ここは新宮山彦グループという山岳会の方達の篤志で運営されている小屋である。
着くやいなや甘納豆をいただいたり、南奥駆道の歴史を教えていただいたり、厚いおもてなしを受ける。
夕方になると白ワインやら焼酎まで振舞ってくれた。
こ、これは・・・うまい・・・・涙
極めつけは焼き魚!!
山でこれは反則でしょ。
食後、小屋番の81歳の方と77歳の方と我ら宿泊客でいろんな話をした。
時には議論が白熱することも。
山で出会う人はみんな温かい。
特に奥駆道では出会う人、出会う人みんないい人である。
人間はこの大自然の前ではあまりに無力だが、こうやって助けてもらってやっとここに立てているのだなと、
つくづくそう思った。
酔った77歳の方が何度も
「山は本当にいいところです、これから先もまた山に来てください。」
と言っていた。
その言葉を反芻しながら温かい毛布で眠りに落ちた。
五日目へ
四日目歩く釈迦ヶ岳から行仙の宿までのトレイルはとても美しい道。
この旅のボーナスタイムの一つ。
三日目の最後で相当疲労が溜まったKRさんから四日目の行程を緩めて欲しいとの要望があった。
初心者がここまでの行程を歩いてこれたことが奇跡に近い。
しかし熊野本宮までの走破という目標があるし、それにはタイムリミットもある。
色々考えた結果、行仙の宿までの予定を持経の宿までの行程に縮めることにした。
今日の午後は丸々休養となる。
深仙の宿の小屋は三人程しか泊まれないらしい。
テント場は広いがそれなりに風の影響を受ける地形。
しばらく歩くと太古の辻へと出た。
そこには南奥駆道の看板。
しばし眺める。
これより後半戦。
朝のひんやりとした澄んだ空気。時折柔らかく風が吹く。
今、紀伊山地のど真ん中にいて、同じペースを保ちながら無心で歩いている。
東京での日常が遠い世界のように思える。
日常が非日常になり、非日常が日常になる。
あそこ行ったらそんな瞬間があるのですかね?なんて話していたけどやっぱりそうなった。
今回の縦走では獣とほとんど出会わなかった。
だからなのか木と鳥の印象が強く残った。
古い木、変わった木はどれだけでもあり、いちいち足を止めて見ていたらキリがないのだが、それでも足が止まる不思議な木がある。
一枚写真を撮ってもらった。
片側は枯れて別の植物の青い蔦が這い、片側は生きていて新芽が息吹いている。
KRさんはやはり足が重い。
前日は夕食もあまり喉を通らなかったみたいだ。
途中何度もすれ違った単独行のハイカー。
以前北奥駆道を走破しておりその続きを歩きに来たそう。
感じのいい人ですれ違うたびに挨拶をしているうちに親しくなり、あれこれ話を交わすようになった。
この出会いのおかげで、後に我々は救われることになる。
午後12時半、持経の宿に到着。
そのまま今夜の宿とする。
ここは新宮山彦グループという山岳会の方達の篤志で運営されている小屋である。
着くやいなや甘納豆をいただいたり、南奥駆道の歴史を教えていただいたり、厚いおもてなしを受ける。
夕方になると白ワインやら焼酎まで振舞ってくれた。
こ、これは・・・うまい・・・・涙
山でこれは反則でしょ。
食後、小屋番の81歳の方と77歳の方と我ら宿泊客でいろんな話をした。
時には議論が白熱することも。
山で出会う人はみんな温かい。
特に奥駆道では出会う人、出会う人みんないい人である。
人間はこの大自然の前ではあまりに無力だが、こうやって助けてもらってやっとここに立てているのだなと、
つくづくそう思った。
酔った77歳の方が何度も
「山は本当にいいところです、これから先もまた山に来てください。」
と言っていた。
その言葉を反芻しながら温かい毛布で眠りに落ちた。
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